こんにちは、てちまるです。
フルーツonly生活2日目。
今日について語る前に、まずは初日の裏話から話そう。
私はフルーツonly生活初日の昼、バナナを食べて、夜はグレープフルーツを2個食べた。
味はどちらもかなり美味しかった。おなかもそれなりに膨れた。
しかも、初めてにも関わらず強靭な皮を持つグレープフルーツを包丁でさばくのが思いのほかうまくできたことにより、今回の挑戦に対して少し調子に乗っていた。
「なにこれ、余裕じゃんww」
だが、当初感じていたこの余裕も、実は初日にして早くも崩れ去ることになる。
今までフルーツを包丁を使って皮を剥いたりすることが一回もなかった私はそれが嫌でバナナもしくは皮ありでも食べられるリンゴをメインに攻略していこうと思っていた。
先日パン作りで火傷をした私はもうこれ以上、自分の体を傷つけたく無かったのだ。
しかし、それでも尚私がグレープフルーツを手にするのには理由があった。
フルーツonly生活初日。
さっそくその日の食事を収穫しに近所のスーパーへ出向いた。
店内に入り、まずは今回の目的の一つであるバナナを探す。
入ってすぐ左の陳列棚にそれはあった。
バナナの王様、甘熟王だ。
バナナは優秀だ。
なぜなら、皮を剥いたらすぐに食べられるのだから。
しかも美味しいし、食べ応えもある。
そして価格も、普段からよく目にしていたバナナは予想通りの価格帯である。
至って順調。次はリンゴだ。
どこかなどこかな・・・
お、リンゴ発見。
ここで私に一つの障害が立ちはだかる。
「・・・ん?」
リンゴの値段が、思っていたより高いのだ。
ついでにその横に並んでいたみかん類も高い。
なんならその横にあった、事前調査では非常に栄養価が高いとされるキウイでさえ高かった。
「お前もかよ、リンゴやオレンジに平気で並んで、なんでお前も高いんだよ!」
私はそもそもキウイがそんなに好きではなかった。
昔、給食でたま~に出現していたキウイ。
半分に切られていて、スプーンで食べるキウイ。
私の初めてのキウイとの出会い、給食。
あれが私をキウイを好まなくした根源だ。
——給食の金属のトレーに、水分を帯びたキウイが転がっている。
机上を清潔に保ちたい私の気持ちとは裏腹に、半強制的にキウイがトレーを濡らす。
さらにはそこにキウイの断面から漏れ出した果汁が混じったことによって生まれるベトベト感。
私にとって、そもそもキウイとの出会い方があまりよろしくないのだ。
そして一通り食べ終わり最後、デザートにキウイを食べる。
味は別に嫌いではない。
だが食べるのは、果汁と水分で若干のベトベト感と、断面が外気に長時間触れたことによるぬるさを帯びたキウイだ。
しかも、食べ終わった際に発生する皮は、クタクタになってベトベトになって、そこには清潔感のせの字も無くなっている。
「なんか、キウイに食が進まないんだよな・・・。」
それが私とキウイの初めての出会いであり、私の感じたキウイへの第一印象だった。
そんなキウイへの第一印象を、私はなかなか拭うことができなかった。
私は子供だったのだ。
だが、今はそんなことは言わない。
だって大人だから。
農家の方が丹精込めて育ててくださったキウイ。
思えば、私の祖父母も農家だ。
美味しいお米や野菜を作っていて、今でも帰省すると沢山くれるのだ。
なかでも沢山作っている玉ねぎは、みんな口にしているであろうキューピーのドレッシング用に卸されているという話だ。
そんな日本の食を支えてくださっている農家の方々。
感謝の気持ちをもって頂こう。
そう思って私はちゃんと、キウイに手を伸ばそうと”は”したのだ。
価格、1個120円。
おかしい。キウイ1個が120円。
おかしい。
あれ?2個とかで120円じゃないよね?
本当なんだよね?キウイの価格設定間違ったりしてないよね???
いや、キウイの値段は間違っていない。
それは決しておかしくない。
よく見ればその他のフルーツも私の予想していた価格よりどれも高い。
というかそもそも、フルーツはそこそこ高いものなのだ。
普段なかなか買わないために相場を知らず、その高い栄養価への対価を甘く見ていた私。
そんな私を嘲笑うかの如く、私の予想価格をそこそこ上回る値札を武器に襲い掛かってきたフルーツたち。
私はそこで初めて現実を知り敗北を喫すると同時に、無知な自分を恥じることとなった。
そして何より、1個120円もするキウイを給食で出してくれていた学校の給食運営者の方へのお詫びの気持ちでいっぱいであった。
それは今思えば、給食運営者がキウイの高い栄養価を評価してその他の食材を押しのけてでもメニューに加える価値があるということを表していた。
そんなキウイを、卸値はこれより低いであろうとはいえメニューに加えてくださっていたのだ。
「たとえ半分でもいいから、キウイを食べてもらいたい。」
そんな思いで高級果実であるキウイをメニューに加えてくれていた給食運営者。
彼らは毎日の給食メニューをはるか昔から今日に至るまで構築してきた、いわば給食のプロ。
そんなプロに素人である私が、「清潔感が~」などと抜かして反抗しようとしていたのがそもそもの間違いだったのだ。
ここまでの自分の愚かさを、どうかこの場を借りて詫びさせて頂きたいと思う。
だいぶ(というか完全に)話が逸れてしまったが、結局のことろ私は予想していなかった価格に対する経済的な面から、ひとまず栄養価と当初の食べやすさを度外視して比較的手の届きやすいフルーツをメインに今回の挑戦を行っていくこととなった。
そして名乗りをあげたのがバナナ、そしてまさかのダークホース、グレープフルーツだった。
グレープフルーツは5個で298円。
1個当たり約50円だ。
これはその他のフルーツと比べて価格そして食べ応えのポイントにおいて非常にコスパの良いフルーツであった。
しかも事前の調査により、グレープフルーツにもキウイ同様高い栄養価が含まれていることを知っており、さらには美白効果もあるという彼の存在は今回のフルーツonly生活において非常に重要なものとなった。
皮むきが面倒ではあるがそれは妥協点。
私はバナナとグレープフルーツを手にレジへと向かった。
清算を終え、晴れて記念すべきフルーツonly生活1日目の食材となったバナナとグレープフルーツ。
私はこれから始まるフルーツonly生活への高鳴る胸の鼓動を抑えながら帰路に就いた。
そして初日。
お昼にバナナを食べ、夜にグレープフルーツを食べ、食後にのんびりしていた時。
その事件は起こった。
吐き気を催したのだ。
それは今まで決して健康的とは言えなかった私の食生活が、突如現れたフルーツonly生活に対して拒絶反応を示していることを表していた。
口の奥にかすかに感じるあのグレープフルーツの香りが、私には苦痛に変わっていた。
助手席のバナナとグレープフルーツを見てうきうきしながら車を運転していた自分はもういない。
二人仲良く助手席をシェアしていた彼らは、このとき胃の中でバチボコに喧嘩をしていた。
あんなに仲良くスーパーに陳列されていたいわば親友であるはずの二人がこんなに暴れだすなんて、誰が予想しただろうか。
これが私ではなくキウイを給食メニューに起用したあの給食のプロであれば、こうなることはわかっていたのであろうか。
そんなしょうもないことを考える余裕はこのときの私にはなかった。
私はただひたすら、その壮絶な喧嘩を時間が解決してくれることを待つ他なかった。
誰しもに与えられた唯一の平等、それは時間である。
そんな”時間”はこの胃の持ち主である私をはるかに凌ぐ説得力を持って彼らの喧嘩を仲裁してくれた。
そしてその夜、なんとか眠りに就けた私は翌朝に彼らの喧嘩が収束したことを確認した。
ここで得た教訓は一つ。
無理をしてはならない。
である。
できると思っても、体がそうはさせてくれない。
私もそんな年齢になったのだ。
フルーツonly生活2日目。
ここでやっと今日の振り返りに入ろうと思う。
私の今日のお昼ご飯は牛丼である。
読者の皆様、本当に申し訳ない。
「目標は3日かな。w」
と抜かしていた過去の自分を全力でグーパンである。
そんな自責の念を込めて、この日の夜ご飯はグレープフルーツ1個とした。
そしてここで改めて、2日目にしてフルーツonly生活のルール改定をさせて頂くこととする。
従来
- 食事はフルーツのみ。
- 飲み物は自由。
↓
新ルール
- お昼ご飯は自由。
- 夜ご飯はフルーツのみ。
- 飲み物は自由。

こうなるともはやフルーツonly生活じゃなくね?
もちろん、そう思う方もいるだろう。
御名答。その通り。
もはやこれはフルーツonly生活ではない。
onlyと謳っているにもかかわらず昼ごはん自由という矛盾した生活。
しかし、これが私にとってのフルーツonly生活なのだ。
「ん?なんか文句ありまっか????(ゲス顔)」
もしこのまま続けるにあたって、私の良心があまりに傷つくようであれば”夜ご飯フルーツonly生活”に改名しようと思う。
突如として改名されていたらそれは、、、察していただきたい。
また、もし余裕が出来たら飲み物自由にも制限をかけるつもりである。
というかもともとこのルールに関しては、普段からお茶か水かコーヒーしか飲まないので正直今から制限しても特に問題はない。
だが、これはいざという時の逃げ道として取っておくことにしよう。
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